コムキャスト、ＮＢＣユニバーサル経営権取得

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091203-OYT1T01322.htm
コムキャストがＮＢＣユニバーサルを買ったようだ。　とはいえ、ＮＢＣユニバーサルのどこの部分が欲しくて買ったのか。ｗｉｋｉで調べると（http://ja.wikipedia.org/wiki/NBC%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%AB）ＮＢＣユニバーサルは本当に大きな会社で、日本の会社ではまったくイメージできない。
３大地上波ＮＷであり、映画のユニバーサルを持ち、CATV向けのチャネルも多数持つ。
CATV向けのチャネルも、視聴率は知らないが、CNBCや、MSNBC、日本でも比較的なじみのあるチャネルなのではないだろうか。

米国のCATVは常に垂直統合を意識して動いているので驚くには値しない。ユニバーサル映画を含むとなると１兆円を超える金額もそれくらいはするんだろうという印象だが、私の感覚では、コムキャストほどのシェアを持てば、各チャンネルは配信せざる得ず、敢えてコンテンツ会社を買う必要は無いように感じる。
とすると、通信会社の追い上げに対抗する手段としてコンテンツを抑えておくという作戦のようにも見える。
「ケーブルテレビをＩＰＴＶが急追　米市場競争が促す技術革新」
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITbo000002122009&landing=Next

これを日本に置き換えると、j:com（シェアトップ企業）が日本の放送NWのひとつを買って、映像配信を始めた通信会社に対抗というところか。　日本には、ユニバーサルほどの映画会社は無いが、最近のtv局は映画作成にも熱心だ。　これらの蓄積がさらに進んだ１０年後には、日本もそんな議論がされているのかもしれない。

日本では、今のところ水平分離を行い、その中での競争をさせるのが政府方針に見える。　しかし、現在の経済状況や、人口が減ることにより物が売れなくなっている（車などで顕著）のを見ていると、そんなに細分化された競争は難しいように思うのだ。