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旭化成建材の偽装問題を自分なりに考える。 [生活]

 建築業界にはいたことがないけど、なんとなく想像している今回の偽装問題発生の経緯。

 もともと、岩盤に届いたことを感知する方法は「感」だったというのが私の予想。もちろん、建材機器会社開発部門では、テレビに出てくるグラフを打ち出す機械があったろうが元々は、モータの音とか杭が地下に潜ってゆく速度で計っていたのではなかろうか。
 そのうち徐々にデータが取れるようになったが、特にデータを採ることは習慣化されていなかった。
 次の段階として、元受が、下請けに工事が終わったことの証左として、データの貼り付けを求めるようになった。
優秀な元受は、データが欠けることは許さない。 一方で、データを採ることが習慣化されていないからデータが取れないことがある。 記録紙が入ってなくても機械が動くのはどこの世界でもある話だ。 元受は「データを耳をそろえて出せ」というばかり。 結局下請けがデータをねつ造して提出。 元受は見て見ぬふり。。 
 そのうち、下請けもコンプライアンスが厳しくなると、きっちりやるようになるが、時々、工期ギリギリに杭が不足する。この時は、契約上弱い方が指示を出していたのではないかな。つまり、工期が遅れた場合、その費用を被る方が偽装を指示していたに違いない。 下請けも、うまく立ち回って契約を作ったところは、必ずしも偽装をしなくても済んだように思う。例えば、設計者の予測に反して岩盤に届かなかった場合には、材料費や工期を積み上げることを契約書に盛り込むとか。
 問題が起きたのは、コストが厳しくなり、材料費つまり杭の本数が減らされ躯体を支える本数に余裕がなくなり、かつ工期がぎりぎりになる中で杭の長さ不足を補う時間が取れなかったことで、躯体のひずみがでるようになったのではなかろうか。
 この想像通りなら、会社に制限されるものでもないのでまだまだ類似の問題が出てくるように思う。いやらしいのは、上記の想像通りなら、データが無いこと・ねつ造したものの中にもちゃんと工事が出来ているものもある点。 ちゃんとできているものもやり直しとなると大変なことになる。
 それにしても、横浜は数年前にもマンションが傾く問題があったはず。 あれは、原因が違ったのかな?
あの時に修正できていなかったとすると、ちょっと気持ち悪いですね。


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